マンスリーマンションも民泊も、短期で第三者に部屋を貸すという意味では同じです。
しかし、借り手のニーズやサービスの性質はさまざまに異なります。
マンスリーマンションは、あくまでも賃貸借契約下で貸し出されるのに対して、民泊ではオーナーが旅館業法の許認可をとって、他人を宿泊させます。
この記事では、マンスリーマンションと民泊のそれぞれの特徴や違いをまとめました。
1. マンスリーマンションの特徴
1.1 最短1ヶ月から部屋が借りられる
マンスリーマンションは、最短で1ヶ月契約を結んで借りることができます。通常のマンションだと、基本的に2年ごと自動更新となるので、このような短期での利用は想定されていません。
一方、仕事の関係で、プロジェクトの場所によって地方を転々とする必要があったり、自宅を建築中でしばらく仮住まいを用意する必要があったりと、短期で部屋を借りたい人のニーズは存在します。
1.2 敷金礼金が不要
こんな需要にこたえてくれるのがマンスリーマンションです。マンスリーマンションは、通常は敷金、礼金がゼロ円ですので、手持ちの資金が乏しくても、グレードのよいマンションに期間限定で住むことができます。
1.3 マンスリーマンションが向かないケース
マンスリーマンションの入居者の入れ替わりサイクルは短いですので、検討中にも住人がすでにいるので、あらかじめ部屋を内覧することができないことがほとんどです。
また、短期であるため、すでに家具や家電が備え付けられており、持ち込みたい家具がある方や、こだわりのインテリアがある人にも不向きです。
2. 民泊の特徴
2.1 宿泊業の一種
民泊とは、個人の空き家や空き部屋を、最短1日から旅行者に宿泊用に提供するビジネスです。マンスリーマンションよりもさらにサイクルが短いので、借り手側も貸し手側もよりスピーディーに取引をすることができます。
大々的に宿泊業をはじめるにはインフラの準備が大変ですが、民泊であればすでにある部屋を提供するだけでよいので、手軽に不動産が活用できます。
2.2 民泊の注意点
利用者にとっては、プロの旅館ほどのクオリティは期待できない場合があります。個人の試算運営の一貫として行われることが多いので、ホスピタリティなどはまちまちです。
また、提供者にとっては、宿泊者の質によっては、部屋を汚されたり痛めてしまったりされるリスクがあります。
3. 最後に
いかがでしたでしょうか。一見良く似たマンスリーマンションと民泊ですが、用途や注意点には色々な違いがありますね。